広島中央署の金庫から消えた8572万円の結末が署長ら処分って?

NNNドキュメント「消えた8572万円 広島中央警察署 現金盗難事件」

2020年5月3日(日)25時00分~25時30分

2017年、広島県警中央警察署から8572万円が盗まれました。

捜査線上に浮上したのは多額の借金を背負ったエリート警部補でした。

前代未聞の事件の謎を追ったドキュメントが放送されます。

 

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署内金庫から8570万が消えた事件とは?

平成17年5月8日、詐欺事件の証拠品として、平成17年2月に押収した
約9000万円のうち8572万円が会計課の金庫からなくなっていることが
発覚しました。

 

5月8日午後8時ごろ、当時の会計課長が金庫のカギを入れていたデスクの
引き出しの鍵穴が壊されているのに気づき、金庫を確認したところ、
現金がなくなっていました。

 

金庫は一般人が立ち入りできない署内1階一番奥の会計課にあり、
現金は封筒などに小分けにしてあったようです。

 

現金8572万円が盗まれた事件が発覚してから、8日で丸2年。

警察の「威信」を懸けた大捜査も「空振り」のままで、投入した捜査員は、
延べ2万8000人に上るというのですが・・・

 

「会計課長が『5月2日の時点で引き出しに異常はなかった』と話したことから、
当初、3日から7日の犯行とみられていたのですが・・・

 

3月15日に複数の捜査員が現金を見たのを最後に約2カ月間確認しておらず、
保管中、一度も全額があるのか数えられていないことも判明したのです。

 

盗まれた時期を特定できず、聞き取り対象者が大幅に増えたため、捜査は困難を極め、
県警はこれまで当時の署員やOBら約600人を事情聴取されました。

 

身内をうそ発見器にかけ、銀行口座など約5万件を照会し、

「金庫は差し込み式とダイヤル式で二重にカギがかかり、キーの保管場所と
ダイヤル番号は一部署員しか知らない。
その上、会計課の金庫に多額の現金があることを認識していたのは、
捜査に関わった生活安全課と会計課の一部署員のみ。
すべてを知り得る立場の署員は限られている。
しかも金庫付近からは、署員や警察関係者の指紋や足跡しか見つかっていない。
何よりこれだけ街中に防犯カメラが設置されているというのに、会計課や
その出入り口に防犯カメラがなかった。
まさか警察署内にドロボーが入るとは思わないから、警備は手薄だった。
それらの事情をすべて知った上で犯行に及んでいる」(捜査事情通)

 

ズサンな管理体制はそれだけではなく、3月下旬の人事異動で、規定通り証拠品を
確認せずに引き継ぎを済ませていたことも分かったようです。

事件後に死亡した男性警察官とは?

事件後に死亡した30代の男性警察官Aを被疑者死亡のまま、窃盗容疑で
書類送検する方針でした。

 

Aは詐欺事件の捜査に携わっており、窃盗事件後に多額の借金を返済していました。

 

男性は生前、県警の事情聴取に対し関与を否定していましたが、署内で
8千万円以上の現金が盗まれるという前代未聞の事件は、直後から
防犯カメラ映像などで、Aの関与を広島県警は把握していたそうです。

 

Aに絞ってポリグラフ(ウソ発見器)をかけるなど、集中的に捜査して
いたようですが・・・

 

その最中の2017年9月、Aは突然、帰らぬ人となりました。

 

葬儀では警察官らしき参列者はほとんどいなかったそうです。

 

Aは知能犯捜査に手腕を発揮し、同僚らの信頼も高かった!

なぜAは犯行に及んでしまったのか?

Aは半ば自分がやったというようなことを言っていたそうです。

 

Aの自宅を捜索して、現金を押収しようとしたが出てこない。

 

『山中に埋めた』
『人知れぬところで燃やした』などと・・・

現金の行方については、絶対に口を割らなかったと・・・

一方で、動機についてAは中央署の幹部の名前をあげて、

 

『許せない』
『困らせてやろうと思った』などと話していたようだとも・・・

 

事件後、Aは借金を返したとされているようですが、大きな金額ではなく、
今も現金の行方はわからずじまいなのです。

 

山中に埋まっているんじゃないかと、探したそうですが・・・

 

さすがにこのままではまずいと、広島県警も幹部が8500万円を
弁済することを決め、Aの書類送検を決断せざるを得なかった!

 

しかし・・・

 

Aを書類送検するだけでは、事件は終結しそうにありません。

 

無実を主張し、取り調べの音声データを残し、謎の死を遂げます。

 

県警は12日、証拠品管理などが不適切だったとして、同署の当時の会計課長(55)と
生活安全課長(47)を戒告の懲戒処分としました。

 

当時の署長(59)ら5人も本部長訓戒などの内部処分とした。と

4月12日の新聞に発表がありましたが・・・

 

まとめ

同時に「死人に口なし」で解決するのでしょうか?

 

事件解決前に最も疑わしい容疑者を死亡させてしまった警察。

 

状況証拠のみで書類送検するも、検察は今年2月、容疑者死亡を理由に
不起訴処分としました。

 

事件終結まで3年近くかかった捜査に問題はなかったのか。

 

2年も捜査に時間をかけて結論はそれ?

 

2年も時間をかける警察の捜査能力を逆に疑いたくなります。

 

同署の当時の会計課長(55)と生活安全課長(47)を戒告の懲戒処分としました。

 

当時の署長(59)ら5人も本部長訓戒などの内部処分。

 

広島中央署幹部は皆、お金がどこに「消えた」のか知っているし、その真実を
明らかにすると不都合な事がよくわかってるから納得のゆかない
「言い訳的な処置」にしか聞こえないのですが・・・

 

県警によると、男性警部補は競馬などで約9000万円の借金があり、
事件後に一部を返済していた。

 

17年9月に病死する前、任意の事情聴取に対しては事件への関与を否定したという。

 

被害金は、県警幹部による任意団体やOBらから集めた金で全額を穴埋めする方針。

 

何かモヤモヤとスッキリしないと幕引きですよね。

 

亡くなったAさんに対してもキチンと解決して欲しいと思うのは私だけでしょうか?]

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