【訃報】女賭博師シリーズ江波杏子さん76歳肺気腫で死去!

江波杏子

映画「女賭博師」シリーズの“昇り竜のお銀”役などで知られた女優の江波杏子さん

(76歳)が10月27日午後9時6分、肺気腫(慢性閉塞性肺疾患)の急性増悪の

ため東京都内の病院で死去されまた。

江波さんの死は所属事務所もショックを隠せないほど突然に訪れたようです。

10月26日に呼吸が苦しいと訴え、知人が救急車を呼んで病院に緊急搬送。

そのまま入院されましたが、回復せず、最後は弟さん達親族に看取られました。

 

スポンサーリンク

江波杏子さんってどんな人?

生涯独身を通し、事務所には「亡くなった時は密葬で」と伝えていたという。

 

60年代にヌードを披露するなど時代を先取りした大スターでした。

本名:野平香純(のひら・かすみ)
芸名:江波 杏子(えなみ・きょうこ)
誕生日:1942(昭和17)年10月15日
出身地:東京都渋谷区出身

父は飲食業を営み、母は戦前の東宝女優だった江波和子さん。

 

5歳の時に亡くなった母が女優だったことは15歳になるまで父から知らされ
なかったそうで・・・

 

その母の後を継いで女優を目指したのは16歳だった高校在学中のこと。

 

1959年6月に大映の第13期ニューフェイスに応募され、「17歳以上」という
規定があったものの「17歳」で押し通して合格されたそうです。

 

1960年に「明日から大人だ」でデビューされました。

 

女賭博師が人気シリーズに!

 

入浴中に転倒して負傷した若尾文子さん(84)に代わって主演した「女の賭場」
(66年)が大ヒットとなり、翌67年の「女賭博師」に結びつき、
71年まで計17本に及ぶ人気シリーズになり、江波杏子さんは大映の看板スターに
躍り出られました。

 

切れ味が小気味よくてカッコ良かったのでよく観せていただきましたねぇ~~

 

ちなみに東映が藤純子さん(72)(現・富司純子)主演で「緋牡丹博徒」を
製作されたのは「女の賭場」の2年後だったようです。

 

大映倒産(71年)後の73年には「津軽じょんがら節」に主演され、訳あって東京から
帰郷したヒロインを好演し代表作の一つとなりました。

2011年には毎日映画コンクールで田中絹代賞を受賞していらっしゃいます。

 

篠山紀信氏(77)ら気鋭の写真家たちの人気の的となり、60年代には
B89・W57・H90の見事な肉体美でヌードも披露するなどグラビアでも
魅了されているのです。

萩原健一と結婚・離婚?

萩原健一さんと言えば・・・・60年代後半、日本が熱狂的なGSブームに沸く中、
タイガースの沢田研二さんと並んで人気のあった、テンプターズのメンバーでした。

 

萩原健一さんは「太陽にほえろ」、「傷だらけの天使」で俳優としてもブレイクした後は、
個性派俳優の道を歩まれますが、多くの女性関係やスキャンダルにまみれた俳優は
他にはいないとまで言われる方のようですが・・・

 

 

トップモデルをはじめ、石田あゆみさん、倍賞千恵子さん、石田えりさんなどの女優、
また美人バイオリストの前橋汀子さんとの結婚・離婚、不倫やスキャンダルを繰り返す
萩原健一さんは、よほど魅力的ないい男だったのでしょうね。

 

しかし、萩原健一さんが自ら暴露本を出すまで、彼の女性遍歴の最初の女性が、
江波杏子さんであったことはあまり知られていません。

 

江波杏子さんは、萩原健一さんより8つも年上です。

 

まだ二十歳そこそこの萩原健一さんを、こんなプレイボーイに育てたのは、
魔性を秘めた女、江波杏子さんであったのかもしれません。

 

江波杏子さんは、この萩原健一さんとの関係以外、表に出た恋愛やスキャンダルは
ほとんどなく、結婚もされていないので、子供さんもいらっしゃいません。

 

いい男はいい女が・・・の言葉通り萩原健一さんは江波杏子さんに育てられ、
魅力ある男性に成長されたのかも・・・・?ですね。

 

江波杏子さんの若い頃は実に美しい!

江波杏子さんは、大映映画の女優としてデビューされました。

 

極めて知的でエレガントな女性である江波杏子さんです。

 

顔のパーツひとつひとつが大きい江波杏子さんは、その日本人離れした、
クールビューティな容姿が災いしてか、大映時代は、女賭博師「昇り竜のお銀」
シリーズで人気を博し、強面のイメージが定着してしまいました。

 

映画業界が下火となり、テレビに活動の場を移しても、テレビ向きの
小作りな顔の女優さんと比べると、小さなテレビ画面にはそぐわない存在感が、
かえって女優としての活躍の場を狭めたともいえそうです。

 

江波杏子さんが、ひと世代後の70年代に登場していたら・・・・
また映画界は変わっていたかもしれません。

 

歳を重ねるごとに、日本人離れした容姿より、その高い演技力が評されるようになった
江波杏子さんは好きな女優さんでしたね、

 

日本の映画やテレビ業界が、江波杏子さんがもっと若いときに、都会的でおしゃれな
恋愛映画などを撮っていれば、まるで和製オードリー・ヘップバーンのような
素敵な女性として位置づけは大きく変わっていたかもしれません。

 

まとめ

江波杏子さんは、今年6月、NHK時代劇「かぶき者慶次」にも出演されていました。

 

晩年の前田慶次を演じる藤竜也さんが全く頭の上がらない奥方役を、
溌剌と演じていらっしゃいました。

 

2012年のNHK朝ドラ「カーネーション」で、ヒロインのライバルの老後を演じ、
ドラマの終盤を盛り上げたのも江波杏子さんでしたね。

 

酸素ボンベを携帯することもなく仕事をこなしていらっしゃった江波杏子さんの
突然の訃報に驚いています。

 

心よりご冥福をお祈り致します。

 

 

タイトルとURLをコピーしました