12月17日放送の「人生の楽園」は漆喰の歴史のある町並みが今も残る
愛媛県内子町が舞台です。
そんな町で、竹細工の工房を開いた武智壽夫さん(65歳)が主人公で紹介されます。
50代半ばで竹細工の奥深さに魅せられ、58歳で会社を早期退職した武智壽夫さん。
伝統工芸大学校で竹細工を一から学び、歴史情緒あふれる内子町の古民家で
竹細工の工房を始めました。
目次
愛媛県竹細工の武智壽夫さん人生の楽園で紹介
近くの竹林から真竹を切り出し、ナタや小刀を使って細くて薄い竹ひごを作る。
さらに主人公は、この竹ひごを一本一本手作業で編み込み、味わい深い竹細工の
鞄や茶托などを作り上げる。
今の時期限定で製作している青竹の弁当箱も、竹の香りがすると人気です。
ひと昔前は、家の中をぐるりと見渡せばザルやカゴなど様々な竹細工の
日用品がありました。
いつの日か・・・それらは新素材の誕生とともに消えて見る影もなく・・
今は・・希少なものとなりつつあります。
手に持った瞬間、竹の香りがなつかしく、ふわっと軽いのに、耐久性や使い勝手に
優れた竹素材のカゴやバッグ。
しなやかな竹ならではの魅力の竹細工の職人が愛媛県にいらっしゃいます。
白漆喰の立派な商家が軒を連ねる愛媛南部の内子町で、趣きある民家を工房にして
竹細工を製作していらっしゃるのが武工房の武智壽夫さんです。
武智壽夫さんなんで竹細工を?
内子町の隣町、大洲市出身の壽夫さんは、大学を卒業後、大阪でサラリーマンを
していらっしゃいました。
壽夫さんの趣味はトライアスロン。
しかし、50代半ばに怪我をしてしまい、続けることが出来なくなってしまいます。
そんな時に出会ったのが竹細工でした。
竹の奥深さに魅せられ、次第に職人になりたいと考えるようになります。
58歳で早期退職され、京都の伝統工芸大学校に入学し、本格的に竹細工を学び始めました。
在学中、展示会にバッグを出品した際、バッグが3つ売れ、そのことが自信となり、
竹細工職人として生きていこうと決意されたそうです。
大学校を卒業後、故郷にUターンし、そこで1軒の空き家に出会いました。
その空き家は、かつて訪れたことのある和傘屋さんだった古民家。
訪れた当時からこんなところで工房をやってみたいと憧れを抱いていたそうです。
そして、壽夫さんは、その憧れの古民家で2012年6月、念願の竹細工工房「武工房」を
開かれています。
竹の魅力に魅せられ、職人の道を突き進む壽夫さんと、それを傍で支える周りの
みなさんの暮らしぶりが紹介されます。