広島神楽の起源・由来・豪華絢爛な衣装にいちどみたらハマります!

広島神楽

広島県は神楽が盛んな地域です。

全国有数の神楽どころとして知られ、県内には300近い神楽団が活動しています。

秋まつりに五穀豊穣を神に感謝し、奉納されてきた神楽が近年注目を浴びているのです。

華麗で躍動感あふれる舞はもちろん、豪華絢爛な神楽の衣装、そして囃子方の太鼓や笛等

ここでしか味わえない感動体験の季節がやってきました。

 

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【神楽は日本神話】神様にささげる歌や踊り

「古事記」及び「日本書紀」の中に、神様が岩の奥にかくれてしまった時、
外に連れ出すために天の岩屋戸の前でもう一人の神様が踊りを見せたと
いわれる神話があります。

 

その神話が神楽の起源だというのが、一般的な定説になっています。

 

その後、集団生活の中で自然と信仰が生まれ、神や祖先を祭る祭祀(さいし)が
行われるようになりました。

 

昔の人々は、人の生命力が衰えるのは魂が肉体から離れようとする現象であると
信じていたのです。

 

だから魂が飛び去ってしまっても、魂鎮(たましずめ)と呼ばれる呪術を使って
招き戻そうとさえしていました。

 

つまり、神楽は祭祀の一つとして発生したものと考えられるのです。

 

いにしえから現代までさまざまな地方の流れと融合し、それぞれの地域に特徴ある
神楽が伝承されています。

 

神楽は、娯楽の少なかった時代には、全村あげて楽しむ大きな年中行事の一つで、
神社の境内に舞殿を設えて、神への祈りと感謝をこめて神楽を奉納していたのです。

 

秋祭りの夜には、それぞれにごちそうや酒肴を持ち寄り、夜を徹して楽しむのが
秋祭りの年間の行事のひとつだったのです。

 

「神座(かむくら)の転で神遊(かみあそび)とも言う」とあります。

 

神座(かむくら)と呼ばれる神のより所を設けて、そこに神々を降ろして
神に仕える巫女(みこ)が集まり、そこで人々のけがれをはらったり
神懸かりとなって神の意志を伝えたり、また人々の願望を伝えるなどして
いたとあります。

 

また、神楽奉納の目的は農耕民族である日本人が、日の神天照大御神
(あまてらすおおみかみ)に

 

五穀豊穣(ごこくほうじょう)の祈願と感謝をする・・が
神楽の起源のようです。

今では観光事業の一環

 

昔は代々、神社の仕事を継ぐ神主(かんぬし)以外、神楽を演じることは
できなかった・・と言われていますが、今では一般の人も演じられるように
なりました。

 

また、豊作・豊漁を願い、病気を追いはらう儀式としても古くから舞われ、
広島市では、市内の30神楽団の方々等と一緒に、観光客の方が気軽に神楽を
楽しめるよう観光事業者が神楽を旅行の中に組み入れたりもしています。

神楽にも5つの種類


広島県内には大きく分けて、以下の5つの種類の神楽があると言われています。

安芸十二神祇

広島市、廿日市市、大竹市など瀬戸内海沿岸部で行われている神楽で、毎年の
秋祭りの前夜祭に十二の舞を奉納することから十二神祇と呼ばれています。
安芸十二神祇は、芸北地域にあった古い神楽が、江戸時代の終わりごろから
明治にかけてこの地域に伝えられ爆発的に広がったもので、
中世のころ からの全国でも珍しい貴重な神楽を今に伝えています。

芸北神楽

広島の神楽を全国へアピールしてきた神楽,
江戸時代の終わり頃に伝わった島根県石見地方の神楽が、芸北地方で独特の神楽として
展開したもので、広島県の神楽としては最も新しいものです。

芸予諸島の神楽

瀬戸内海の島々とその沿岸部でひそかに行われている神楽です。
知名度は低いけれども、広島県の無形民俗文化財に指定されるなど学術的に
高く評価されている神楽もあります。

比婆荒神神楽

比婆郡内とその周辺の一部地域で行われています。
岡山県の備中神楽の影響を受けていますが、非常に古い伝統を残す広島県独自の神楽です。
舞い続けるうちに神がかりとなる、全国でも数少ない古式を伝えています。

備後神楽

比婆荒神神楽を除く備後地方と安芸の一部にまたがる広い地域に分布しています。
五行祭といわれる歌や語りを楽しむ神楽や、古い形の能舞を多く残しています。
古くは修験者の流れを汲む女性の神子(みこ)と男性の法者の太夫が組になって行っていました。

神楽が娯楽性を重視されてきたのは?

 

 

その後、明治維新によって、一大改革を迫られて神職によって伝承されていた神楽は、
一般市民によって舞われることになり祭祀・神事よりも娯楽性が重視される時代に
突入したのです。

 

その改革も石見神楽に及び、それまで「六調子」と呼ばれていたゆるやかな
テンポの囃子(はやし)が「八調子」の急ピッチで飛躍的なものに改革されたのも
この時期です。

 

さらに大きな変革の波が訪れたのは、1970年の大阪万博博覧会の公演です。

 

それまで郷土でこぢんまりと上演されていた石見神楽は、大きなステージで
上演されることにより、ショーとしての工夫が大幅に取り入れられるようになったのです。

 

 

芸北神楽は、この出雲流神楽から石見神楽を経て、江戸時代に伝わってきたと
いわれています。

 

八調子でテンポが速く勇壮な舞いの高田神楽と、六調子でテンポがゆるやかで静かで
優雅な舞いの山県神楽に伝承されました。

 

今でも農村では、秋の稲刈りを終えた時期に、収穫を感謝してあちこちの
神社の中にある神楽殿(かぐらでん)で神楽が舞われます。

広島神楽はスーパ神楽!

秋祭りの時期になると神社で恒例の神楽の催しがあります。

 

毎年神楽のNO1を決める広島県神楽競演大会が一番見ごたえがあるなぁ~と
毎年出かけていますが・・・

 

今年はどこの神楽団が優勝するのかも楽しみのひとつです。

 

広島のど真ん中の県民文化センター神楽定期公演が開催されています。

神楽年間日程表
で見たい神楽団の公演日程がみれます。

 

広島から少し離れたところに神楽門前湯治村があります。

神楽も楽しめる

旅行気分も味あえる

泊まって田舎の風情を楽しみながらゆったりくつろぎの街になっています。

 

いよいよ神楽のシーズンになりました~~♪♪

 

笛で始まり笛で終わる神楽は、五穀豊穣祈願、お祝いの【神舞】ですが・・

広島で伝統文化を体験するなら「神楽」がオススメ。

最近の神楽は超スーパー神楽です。

最近では、DVDも発売されています。

 

見ごたえのある神楽団の広島神楽は一度みたらハマります~~

広島の美味しい牡蠣料理と、お好み焼きを味合いながらゆったりとした自然の中で神楽を楽しみに
きてみんしゃい(*´∀`)♪

 

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