2020年RCC早春神楽共演大会演目・出演団体・チケット案内

神楽

【2020年早春神楽共演大会】が2月16日(日)に広島文化学園HBGホールにて

開催されます。

神楽ファンには、どの演目も生のお囃子と迫力ある舞で観客の心を魅了します。

基本は勧善徴悪なのでストーリーも明快で分かりやすのも特徴です。

早春神楽で舞われる演目と詳細をご紹介します。

 

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日程・場所・料金案内

開催日:2020年2月16日(日)
場所: 広島文化学園HBGホール(旧厚生年金会館)
開場:午前8時45分
開演:9時30分 終演:18時40分頃
入場料:SS席6000円  S席5500円  A席4500円  B席2000円
(※当日券は各1000円増 ※3歳未満は膝上鑑賞可)

お問い合せ:  082-222-0044(RCC神楽実行委員会)

チケットのお求め先

※2019年12月7日(土)10時よりチケット発売開始

福屋広島駅前店チケットサロン  082-568-3942
エディオン広島本店(サンモール1F)082-247-5111
アルパーク天満屋  082-501-1745
広島夢プラザ    082-544-1122
RCC文化センター  082-222-0044
フレスタ加計店   0826-22-2155 フレスタ沼田店 082-830-1700
コムズ安佐パーク  082-810-2000
千代田サンクス   0826-72-3939

 

出演神楽団・演目あらすじ案内

第一部 原点を見つめる

岩戸  桑田天使神楽団(安芸高田市)

「岩戸」は、天の岩戸の物語を原材とし天照大御神の御神徳をたたえ、
又、日本における祭祀、及び、神楽の起源を語ろうとするものです。

 

天照大御神が、弟、須佐之男命の乱暴に困り天の岩戸の中にお隠れになったので、
世の中すべてが闇夜となり多くの禍が起こりました。

 

そこで神々は集まって相談され、天の宇津女命を呼んでおどらせ、長鳴鳥を
鳴かせ賑わいを出しました。

 

これを不思議に思った大御神が岩戸を少し開けたところを、大力の手力男命
(たちからおのかみ)が岩戸を開き大御神を迎え出し、再び世の中が明るくなり、
平和を取り戻したという神楽の起源です。

第二部 伝統を受け継ぐ

神 武 筏津神楽団(北広島町)

「神武」は、日本建国の演目です。石見では「畝傍山(うねびやま)」といっている
社中もあります。

 

日向の国高千穂を治めていた若御毛泥命(わかみけぬのみこと)は神武東征に
向かう際、大和の国へ赴きます。

 

そこで長髄彦(ながすねひこ)にいく手を阻まれてしまいます。

 

大久米の命、道臣(みちおみ)の命ら五神 の活躍により若御毛泥命は勝利します。

 

無事に大和を制圧し、橿原(かしはら)の宮で即位され、名を神武天皇と名を改め、
日本国を建国するという日本神話を神楽化したものです。

 

宮崎の高千穂にも同様の神楽が演じられています。

 

八岐大蛇 松原神楽団(安芸太田町)

 

悪業のため高天原を追われた須佐之男命が出雲の国・斐川にさしかかると、
老夫婦が嘆き悲しんでいました。

 

訳を尋ねると、夫婦には八人の娘がいましたが、大蛇が毎年あらわれて、七年に
七人の娘をとられ、最後の一人も取られる運命にあるという。

 

命は、大蛇退治を約束し、毒酒を作らせ、これを大蛇が飲んで酔った所を退治しました。

 

この時、大蛇の尾から出た剣は、天の村雲の剣(のちの草薙の剣)として天照皇大神に
献上され、三種の神器の一つとして熱田神宮に祀られているようです。

 

須佐之男命は助けた娘、奇稲田姫と結婚しました。

 

誰もが知っている代表格の神楽演目で、大蛇の舞手は身体を胴の中に隠し身体を
見せずに舞わなければならない見ごたえのある神楽の代表格です。

第三部 新たなる神楽への挑戦

厳島 琴庄神楽団(北広島町)

 

この創作神楽は、厳島縁起と厳島神社を建立した平清盛の物語です。

 

今から千四百年の昔、須佐之男命を御親とする市杵島姫(いちきしまひめ)を含む
三女神は、国家鎮護を願い筑前宗像(ちくぜんむなかた)の地から国の中央を
めざして瀬戸内海を東に向かいます。

 

やがて、気高い山のある美しい島に辿りつき、この荘厳な地に鎮ります。

 

その後、この島は厳島と言われるようになります。

 

それから五百年の後、平安時代も終わり頃、安芸守(かみ)となった平清盛は
厳島に参拝し、霊験の灼(あらかた)な厳島を平家一門の守護神とします。

 

このご神徳により清盛は、平家の棟梁から太政大臣という天下人へと大出世し、
平家一門の全盛期を築きます。

 

『清く盛(さか)えよ清盛』と育てられ、天運によって『この世の春』と謳歌する清盛は、
平安建築の粋を極め、瀬戸内海の風景も取り込んだ壮大な厳島神社を建立したのです。

 

その頃出世の道々、葬(ほうむ)り去った政敵の僧侶・公家・源氏の怨霊が清盛を
襲ってきます。

 

この怨霊は、陰陽師と清盛の四男・知盛(とももり)の助力を得て祓うものの、
清盛は次第に熱病に侵され帰らぬ人となります。

 

清盛の死と共に時代は大きく変わり、平家一門は、壇ノ浦で滅亡します。

 

その終わり、清盛の妻・二位の尼時子は、幼き安徳天皇をかかえ
『波の下にも都(みやこ)は候(そうろう)ぞ』の言葉と共に入水します。

 

数年の後、時子の骸(なきがら)が厳島の岸へ流れ着きます。

 

清盛の魂は、厳島の朱色の鳥居を背負い、時子を待っていたのでした。

 

国家安泰・平家の繁栄を夢見て建立された厳島。

 

清盛・時子は互いに慈しみながらめぐり来るわが国の時代と人を永遠に
見守っているのです。

「厳島」あらすじ ~プログラムより~

滝夜叉姫 横田神楽団(安芸高田市)

父・平将門を藤原秀郷、平貞盛に殺された滝夜叉姫は、父の無念を晴らそうと
貴船神社に祈願します。

 

すると、不思議な妖術を授かり、鬼女に変貌を遂げ、そして、手下を集め、
たちまち世間のお騒がせ者に・・・・

 

そこで、大宅の光圀が勅命のもと、陰陽師・阿倍晴明の力を借り、最後には姫を
成敗する物語。

 

大好きな神楽の演目です。

 

去年は琴庄神楽団さんが「滝夜叉姫」をやられましたね。

 

横田神楽団の滝夜叉姫は、何度見ても魅了されます。

一条戻り橋 宮乃木神楽団(広島市)

 

宮乃木神楽団は阿須那系・梶矢手八調子の神楽を伝承する安佐北区安佐町の神楽団です

 

「一条戻り橋」は宮乃木神楽団さんのオリジナルです。

 

大江山の酒呑童子の配下・茨木童子は、老婆に化相しては夜な夜な羅城門は戻り橋
辺りに出没し、都の民に災いをなしていました。

 

通りかかった傘売り善兵衛に傘をわけてほしいと言って近寄り、鬼女の正体を現します。

 

源頼光の家臣・渡辺綱は主君の命を受けこれを成敗にむかいますが、茨木童子は現れず
綱は館に帰還しようと・・・

 

その時、旅の女人へと身をやつした茨木童子は綱に京の五条まで連れて行って
ほしい頼みます。

 

道すがら川辺にさしかかったその時、川に映ったのは美しい姫の姿ではなく、
なんと恐ろしい鬼の姿だったのです。

 

これに気付いた綱は、茨木童子と見破り戦うが、茨木童子の魔術よって倒れてしまいます。

 

そこに岩清水の神の幣を持った坂田金時が加勢して戦い、茨木童子の左の腕を切り落とします。

 

そして、茨木童子は虚空へと高く舞い上がり、大江山へと飛び去ってしまいます。

 

本性を現した女性たちが鬼女となって襲いかかってきますが、維茂は神剣で
見事鬼女たちを退治するという物語です。

 

羅生門 大塚神楽団(北広島町)

 

大江山伝説に描かれた酒呑童子(しゅてんどうじ)は、神楽の中でもっとも男らしい
鬼として語られています。

 

神楽の物語は、「戻り橋」「羅生門」「大江山」と三部連続して構成されていますが、
その一つひとつにも独自な物語が創られ、それぞれ神楽団独自の演出で取り組まれています

 

各神楽団によって伝承の内容が違ったり、その解釈が違ったり、
神楽団の個性を見る事が出来る演目かもしれません。

 

【あらすじ】
1.「戻り橋」酒呑童子の手下・茨木童子(いばらぎどうじ)が「戻り橋」付近で、
都の守(まもり)源頼光(みなもとのらいこう)の四天王・渡辺綱(わたなべのつな)に片腕を切られ、
都の北へと飛び去って行く。

 

2.「羅生門」渡辺綱の館へ、酒呑童子は茨木童子の片腕を取り返し、茨木童子に付けるや綱へ襲い掛かる。その時、日頃信心する石清水八幡のお告げを受けた頼光が駆け付けて事なきを
得るものの酒呑童子を取り逃がしてしまう。

 

3.「大江山」陰陽師のお告げで、酒呑童子は丹波の国・大江山を根城にしていることがわかり、
頼光と四天王は、山伏修験者となって大江山を目指し、退治します。

 

羅生門という神楽は、やはり酒呑童子が白妙に化けた雰囲気をいかに出すかが
見所であり、難しいところだと思います。

大江山  中川戸神楽団(北広島町)

 

源頼光が、四天王を引き連れて大江山に棲む鬼・酒呑童子を退治する物語です。

 

四天王とは、渡辺綱・坂田金時・碓氷貞道・卜部季武の4人。

 

一行は、神から神酒を授けられた後、酒呑童子が家来の鬼どもと酒盛りをしている
座に加わり、そこで、神酒を飲ませ、神酒の功徳で力を失った鬼どもを一網打尽に
退治してしまうという物語です。

 

この演目は登場人物が多く、それぞれが名乗りを上げ、それぞれの舞いを見せ、
最後には入り乱れて戦うシーンが見どころです。

 

土蜘蛛  原田神楽団(安芸高田市)

新舞の中でも、見せ場が多く人気演目の一つです。

 

古くより大和国葛城山に住みついている土蜘蛛の精魂は、我が国を一大魔国に
なさんと思っていたが、都にいる源頼光のためにその念願を果たすことができなかった。

 

ある時、頼光が重い病にかかり、侍女・胡蝶を典薬頭に使わしたが、土蜘蛛の精魂は
それを待ち受けて取り喰らい、自ら胡蝶に化け、典薬頭から授かった御薬と偽り頼光に
秘伝の毒薬を与えます。

 

ついに念願を果たしたとばかりに飛びかかる土蜘蛛の精魂に必死で対抗する頼光は、
源家重代の宝刀・膝丸で切りつけ深手を負わせるが、正体を見破られた土蜘蛛の精魂は、
糸を吐きながら葛城山に逃げ帰る。

 

頼光は四天王の季武と貞光を呼び、土蜘蛛退治を命じるが、このとき膝丸の宝刀を
蜘蛛切丸と改め四天王に授けます。

 

葛城山の岩屋についた両名は、土蜘蛛の妖術に悩まされながらも、大激闘の末、
蜘蛛切丸をもってこれを退治するという物語です。

紅葉狩り 上河内神楽団(安芸高田市)

 

美しい姫の舞、鬼たちの豪華な衣装、紅葉に染まった山々・・・

 

「紅葉狩り」と言えば「華やか」なイメージが浮かんできます。

 

「ひろしま神楽」の代表的な演目である「紅葉狩」の一番の魅力とも言えます。

まとめ

広島県は神楽が盛んな地域です。

 

全国有数の神楽どころとして知られ、県内には300近い神楽団が活動しています。

 

豪華な衣装といい、笛・太鼓の音色に血が騒ぐ・・・・

 

神楽の楽しみ方は、あらすじを知ってみるとより深く感動が伝わります。

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