2020年4月3日(金)NHK総合 23時14分~23時15分
【新型コロナウイルス“マイクロ飛沫感染”からわかる予防「換気が重要」】
新たな感染経路の可能性として指摘されている「マイクロ飛沫(まつ)感染」。
これまで主な感染経路として考えられてきたのは、ウイルスが付着したものに
触れることで感染する「接触感染」と、くしゃみや咳から出る飛沫を
吸い込むことで感染する「飛沫感染」。
しかし、それだけは説明のできないケースが生じているという。
新型コロナウイルスの感染拡大の予防の鍵は?
今、専門家は、感染拡大を防ぐためのカギとして、新たな感染の仕組みに
注目している今できる予防の鍵とは・・・・・
連日「新型コロナウィルス」のNHK番組で放送されていた新型コロナウィルスの
特集の中で、「マイクロ飛沫感染」と言う聞き慣れない言葉が出ています。
これまで新型コロナウィルスは、
●接触感染
ウィルスのついた手摺などを触り、その手で食べ物などを
食べることなどで感染すること。
●飛沫感染
咳やくしゃみなどで飛び散った水滴を吸い込むことで感染すること。
この2つの感染メカニズムにより感染すると考えられてきたようです。
しかし最近、「感染経路が不明」な感染者が出ていることなどから、
この2つの感染のメカニズムだけでは説明できない状況もあるようだと・・・
マイクロ飛沫感染とは?
●マイクロ飛沫感染
通常の飛沫が1mm程度の大きさに対し、マイクロ飛沫は1mmの
1,000分の1程度の大きさ。
・実験では密閉空間で咳をしたところ、通常の飛沫は1分以内で
床に落ちたが、マイクロ飛沫は20分間の実験時間が経過しても
空気中に漂い続けた。
・空気がよどんでいると、マイクロ飛沫はいつまでも空気中に漂い続ける。
・咳をしなくても大声で話しているとマイクロ飛沫は口から発生する。
・空気中に漂うマイクロ飛沫を無くすためには、2か所以上窓を開け、
空気の流れを作ること。
空気を入れ替えることで、マイクロ飛沫は屋外に排出される。といった特徴があるようです。
新たな感染経路の可能性として指摘されている「マイクロ飛沫(まつ)感染」。
テレビでも再三報じられている換気の重要性を認識しました。
過去最多の感染が判明
新型コロナウイルスの感染拡大で2日、東京都で過去最多の97人の感染が判明するなど
計277人の感染者が確認されました。
1日の感染者数としては過去最多。
クルーズ船などを含む感染者は計3481人。
札幌市の50代男性、福井県越前市の50代男性ら3人が死亡し、
死者は83人になったようです。
感染経路とは?
感染経路を生じた個体や環境中に存在する病原体が、未感染の個体に到達して新たに
感染を起こす経路を言います。
病原体によっては複数の感染経路を介して感染を生じる場合もあるようです。
伝染病をはじめとした集団感染や予防感染管理上は病原体を突き止め感染源を
割り出すことも重要ですが、何よりも感染経路を絶たなければ終息は図れないと・・・・
「エアロゾル感染」や「飛沫核感染」というのはありますが、「マイクロ飛沫感染」とかいう言葉は、
感染経路の中に見当たらない新しい造語のようですが・・・
密室・密接・密集を避け換気を心がけて多くの感染者を出さないように・・・
今できることをやってゆくことしか予防策は見当たらないのです。