米大統領選挙で、共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏(70)が大接戦の末、
民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を抑えて勝利を収めたことは、
世界に大きな衝撃を与えました。
各国市場の動揺は避けられず、安全保障面でも不透明感が強まるのは間違いないとみられ、
世界は大波乱の時代に突入すると言われています。
目次
トランプ氏の衝撃的な勝利
3回のテレビ討論では、いずれもクリントン氏が内容で勝り、
事前の世論調査でもおおむねリードを保っていたようですが・・・
しかし、クリントン氏有利という常識的な見方は「トランプ旋風」に
蹴散らされ、激戦州のオハイオ、フロリダ両州で勝利を収めただけでなく、
民主党の地盤であるペンシルベニア州なども獲得して、
低所得の白人労働者層の強い支持を見せつけたと語られています。
ニューヨーク・タイムズ紙が9月中旬に発表した世論調査では、
「政治に真の変革をもたらすのはどちらか」との質問に、
トランプ氏と答えた人が48%に上り、クリントン氏との回答は36%だった。
選挙結果は、この差が決定的な形で表れたとも言えよう。
米国民の多くは現状に不満を持ち、既存の政治に「ノー」を突き付けたかった。
そして、クリントン氏はまさに既成政治家の代表格だったのである。
国際情勢にどのような影響を与えるの?
米ロ関係は「新冷戦」と言えるほど冷却化している。
ロシアが2014年3月にウクライナのクリミア半島を強引に
併合してから、世界は一変した。
その後もウクライナ東部では、親ロシア派と政府軍の内戦が続いている。
シリア内戦にもロシアは軍事介入した。
北大西洋条約機構(NATO)は7月、ロシアを恐れるバルト3国などの
防衛を確実にするために、4000人規模の兵力派遣を決定した。
ところが、トランプ氏はNATOを「時代遅れ」と呼び、
プーチン大統領のリーダーシップをほめ上げる。
世界秩序を乱すロシアへの批判は聞かれない。
プーチン大統領にとって願ってもない人物がホワイトハウス入りする。
中国の習近平国家主席は、経済問題で「トランプ政権」と衝突が予想されるものの、
南シナ海の領有権争いでは孤立主義的なトランプ氏の方が、
クリントン氏よりくみしやすしと考えそうだ。
日米関係は危機的状況に陥るかもしれない。
東シナ海で緊張が続いている中、日本の防衛負担増を求めるトランプ氏を
説得するのは容易ではない。
日米同盟は大きな岐路に差し掛かる。(時事通信)
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とても興味深い記事なので引用させていただきましたが・・・
トランプ氏のこれまでの言動から、同盟の在り方の転換を迫られる可能性を警戒し、
9日、阿部首相は首相官邸で記者団に対し、
「トランプ次期大統領と世界のさまざまな課題に共に
協力して取り組んでいきたい」と表明。
同時に「日米同盟は普遍的価値で結ばれた揺るぎない同盟だ。
その絆をさらに強固なものにしていきたい」と同盟強化を呼び掛けた。
河井補佐官の訪米時にも、トランプ氏のブレーンらに首相のこうした意向を伝達する。
とあります。
トランプ氏は選挙戦時、「公平な負担を払わないなら、われわれは日本を守れない」と述べ、
在日米軍経費を日本が全額負担しない場合の米軍撤退を示唆。
さらに、日本の核武装にも一時言及するなど、従来の米国のアジア外交と一線を画してきた。
仮にトランプ次期政権がこうした方向へ政策を見直せば、
アジア太平洋地域の不安定化を招く可能性が大きく、政府関係者は
「日米同盟を基軸とする日本外交が揺らぎかねない」との懸念を示す。
世界も日本も変革期の時代に突入したようです。
トランプ氏の勝利で日経平均は大荒れに荒れて凄いことに゚゚(゚´Д`゚)゚
トランプ氏ってどんな人なの?
生年月日 1946年6月14日(70歳)
住居 ニューヨーク市マンハッタン、トランプ・タワー
フロリダ州パームビーチ、マー・アー・ラゴ
出身校 ペンシルベニア大学
職業
トランプ・オーガナイゼーション会長
トランプ・プラザ・アソシエイツLLC会長
トランプ・アトランティックシティ・アソシエイツ会長
「アプレンティス」司会(2004年~2015年)
給料 増加2億5,000万ドル
純資産 増加45億ドル(『フォーブス』2015年10月)
政党 共和党 (2012年~現在;2009年~2011年;1987年~1999年)
トランプ氏は裕福な家庭の第四子として生まれていらっしゃいます。
少年期のトランプは、クイーンズ区ジャマイカ・エステートの
ミッドランド・パークハイウェイ沿いで育って暮らし、
13歳までは父が運営委員を務めるフォレスト・ヒルズ地区の学校に
通っていたが、素行不良のためニューヨーク・ミリタリー・
アカデミー(陸軍幼年学校の1つ)に転入させられたとあります。
1964年からブロンクス区のフォーダム大学に2年通ったのち、
不動産の専門学科があった数少ない大学であるペンシルベニア大学の
経営学部(ウォートン・スクール)に通い、1968年に経済学士号を取得して卒業し
(なお、大学院には通っておらず、したがってMBAも取得していない)、
父親が経営するエリザベス・トランプ・アンド・サンに入社して、
仕事を通じて不動産管理や投資などの知識を身につけ、
アメリカの不動産王として君臨していらっしゃるようです。
トランプ・タワー(シカゴ)
トランプ・タワー(NY)
ゴルフコース
1970年代からオフィスビル開発やホテル、カジノ経営などに乗り出し、
1980年代には、ロナルド・レーガン政権下における景況感の回復を
背景に大成功を収め、アメリカの不動産王と呼ばれることに・・・
自己顕示欲が旺盛であると言われ、各種メディアに積極的に
露出するだけでなく、自らが開発・運営する不動産に
「トランプ・タワー」、「トランプ・プラザ」、
「トランプ・マリーナ」、「トランプ・タージマハール」など、
自分の名前を冠していらっしゃいます。
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トランプ・タワーの住人が凄い
「トランプ・タワー」は、1983年に、ニューヨーク五番街
(ミッドタウン・マンハッタンの目抜き通りである)
に建設され、80年代のトランプの代表作として知られ、
高級アパートメントとショッピングモール、オフィスエリアを擁する複合施設です。
80年代にはスピルバーグやマイク・タイソンといったセレブが入居しており、
現在もNYヤンキースのデレク・ジーターや、ハリソン・フォード、ビヨンセなどの有名人が住む。
ミス・ティーンUSA、ミスUSA、ミス・ユニバースの優勝者が共同生活していることでも有名です。
トランプ氏の勝利で世界は大きく変化してゆくと見られています。
日本はこれからどうなるのか?
自分の生活は自分で守るしかないなぁ~と改めて認識しました。